毛様体筋と呼ばれる筋肉は、水晶体の厚みを調整するために大事な役割を果たしています。
近場の物を観察する際には、毛様体筋が緊張して水晶体が厚みを持ちます。
書物など、細かな文字を見るのにこの筋力を酷使してしまい、疲労をためてしまう方が多いようです。
現代社会では特に、本、コンピュータのスクリーンや携帯電話などを目の近くに保つことが多く、筋肉がずっと緊張することになります。
毛様体筋が硬直化してしまうと、水晶体の厚みを替えて遠近の物体に合わせて即座にピントを上手く合わせることができなくなります。
対して、遠くの物を観察するには毛様体筋がゆるみ、水晶体が薄くなります。
よって勉強や仕事の合間を見て目を休めるために遠くを見たほうが目に良い、というのは本当なんですね。
視力トレーニングと呼ばれるような視力回復術はこの毛様体筋の緊張をほぐすことで慢性的疲れ目を回避し、良好な視力を安定的に保つことを目的としています。
まずは自分でできる、遠くの物を見て目を休める方法で目の緊張をほぐしたいですね。