5ミリほどの厚さにもなる水晶体は、小さな細胞が約1000層にも重なり、規則正しく配列することで独特の透明性を保っています。
本来なら透明な水晶体ですが、白内障やその他の目の病気で濁ってしまうことがあります。
普段は角膜に覆われて外部から守られている部位ですが、傷が深いと薄い角膜を貫いて水晶体部分まで影響を及ぼすことがあります。
水晶体は、光の焦点をうまく網膜上に合わせるために重要なレンズで、物体が遠くにあるのか、近くにあるか、によってレンズ厚さを調節します。
角膜も水晶体も、外からの光を上手く屈折させて網膜に情報を伝達するのに重要な役割を果たしているため、外傷を負うと視力低下を招くことがあるそうです。
物理的にダメージや炎症が原因で水晶体に傷がつくことがありますが、その程度がひどかった場合には視力低下だけでなく、水晶体が濁ってしまうことがあります。
この場合、物が見えづらくなるため、手術により人工水晶体に入れ替えることができます。
レーシック手術では触れられることのない部分ですので、手術中に直接水晶体に傷をつけられる心配はありません。