網膜は私達の視力になくてはならない部分です。
非常に薄い透明な膜で、多くの神経が張り巡らされている部分でもあります。
厚さ0.3ミリ以下の非常に薄いこの膜には、実に10にも及ぶ層から成っており、光の明暗だけでなく、色などの情報を素早くキャッチします。
目に光として入ってきた情報は、角膜や水晶体を通して上手く屈折されて網膜に映しだされ、視神経を通って脳に情報が送られていきます。
毎日の何気ない生活で、このような目から脳へのコミュニケーションが行われているなんて、なんだかフシギな感じがしますね。
また、細かな血管も通っている網膜、高血圧などが一因となり炎症などが起こることもあるため、高血圧・糖尿病の方はかかりつけの眼科医を見つけておくと良いでしょう。
網膜の一部が破れてしまうと、情報が上手く映しだされずに、見ている人にとって黒い影のようなものが視界に入るようになります。
網膜損傷は早期発見・治療で進行を止めること、もしくは元々の状態に近いところまで治すことができます。
目の内側にあり、外部の刺激から守られている網膜ですが、その損傷にも気づきにくいという点がありますので、定期的に眼科での検査を受けたいものですね。