私達が無意識に分泌する涙には、栄養分、酸素、免疫物質などが含まれています。
ドライアイと呼ばれる、涙が不足した状態になると、疲れ目の原因となる他、目のゴミなどを除去できずに目に傷を付けることになります。
また、網膜に届ける光の屈折にも大きく影響していて、特に乱視の方のためのコンタクトレンズと目の間を密着させるという、大事な役割を果たしています。
さらに、感染症などのリスクも大きくなるため、人工涙などで細くしてドライアイを防ぐ必要があります。
レーシック手術でも合併症のひとつとしてあげられるドライアイですが、涙の量がなぜ角膜手術に影響されるのでしょうか?
これは、フラップ作成により角膜の働きが鈍くなることにあるそうです。
通常なら目の乾きを感知した角膜はまばたきの信号を送るのですが、その感知が遅れて瞬きの回数も減り、涙で潤う回数が減ってしまうんですね。
もちろん角膜の回復とともにこれらの機能も元に戻るため、合併症としてのドライアイは半年ほどで改善されるといわれています。